著作権に関するQA

著作物の引用と転載はどのように違うのですか?
転載とは、語義のとおり、他人の著作物をそのまま丸ごと利用してしまうことです。 著作権法上の「複製」(2条1項15号)に当たります。 引用は、他人の著作物について全部又は一部を利用することを言い、俳句や短歌など全部を引用するということも考えられますから、他人の著作物の利用がその全部か一部かということは、転載か引用かを区別するメルクマールにはならないと思います。もちろん、全部引用した場合には、後で述べる引用が認められる要件の一つである「主従関係の要件」に抵触してくる可能性がありますが、要件との関係での程度の問題ということができるでしょう。 むしろ、私たちが他人の著作物を利用する際に気にするのは、著作権者の承諾が必要なのかどうかということですから、この観点から考えるのが効率的だと思います。 著作権者の承諾が必要かどうかという観点から考えた場合、引用については承諾が不要ですが、一定の要件が定められています。転載については原則として著作権者の承諾が必要ですが、例外的に不要とされるケースがあるということになります。 そうすると、引用なのか転載なのかを考えるよりも、自らが利用しようとしている他人の著作物について、その著作権者の承諾を得ることなく利用できるケースに当たるかどうかを検討していくことのほうがが有益になります。
【法律相談QA】
法律相談の時間の目安はどのくらいですか? メールで相談することはできますか? 法律相談の料金はいくらですか? 費用が幾らくらいかかるのか不安です


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